― 2012年8月 @ ―

 京都ではお盆の行事として、8月16日20時から五山の送り火(大文字の送り火、ただ単に大文字・大文字さんとも)が行われます。
 地方で京都の大文字をまねたところが多く大文字焼といっていますが京都では送り火といい、焼きとはいいません。
 ここ数十年の間に高い建物が多くなり、五山(大文字・妙法・舟形・左大文字・鳥居形)どころかひとつだけでも見られるところが限られてきました。
 かつては「一文字」や「いの字」などもあったそうです。
 
   
 一澤喜久夫 画
   
  火牛

 
 寿永二年(1183)五月、越中と加賀の国境の礪波(となみ)山合戦で、平維盛(清盛の孫、重盛の長子)を大将とする平家に対して、木曽の冠者源義仲(頼朝・義経の従兄弟)は夜、数百頭の牛の角に松明をつけて突進させ、あわてた平家は倶利伽羅峠の谷底へ人馬折り重なって落ちていったという。
 九条兼実の日記「玉葉」は平氏四万余騎のうち甲冑をつけて無事な姿で帰京できたのはわずか四、五騎であったと記している。
 この戦法は「火牛の計」といって、中国の戦国時代、斉の将・田単が用いたと「史記」などにみえるもので、牛の角に兵刃を束ね、尾に葦を結びつけて点火し、夜陰に乗じて放ち、敵の燕軍を打ち破った奇策であった。
 平家はこの敗北によって勢力を回復できないまま、その年の七月都落ちしなければならなくなったということである。
 
 ― 源平盛衰記より ―  
※牛年に因んで1985年(昭和60年)年賀状使用  
 




















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