― 2012年9月 ② ―


 当店製造部のある地区の氏神さん粟田神社には本殿そばに牛若丸(源義経の幼名)が奥州へ下る折、源氏再興を祈願したという出世(門出)えびす社があります。その神像は伝教大師作と伝わる古様な名品で、毎年1月のえべっさんにてみることができます。
 粟田神社のお祭は10月7日に夜渡、8日が神幸祭です。7日の夜渡は東北のねぶたなどの源流ともいわれ、近年再興された大燈呂や子供の十二燈他の行列があり、8日の神幸祭は当店店舗のある地区の氏神、日本三大祭で八坂神社 祇園祭の鉾の源流といわれる剣鉾の行列と神輿渡御があります。
 また京都三大祭で平安神宮 時代祭のある10月22日の夜には、牛若丸が幼少をすごした鞍馬では京都三大奇祭・京都三大火祭のひとつである鞍馬 由岐神社の祭礼、鞍馬の火祭があります。大・小多くの松明は圧巻で二基の神輿の渡御もあります。当店には火祭に毎年参加する従業員がおり、当店にも祭の10日くらい前から火祭当日まで火祭の小さな手持松明をかざります。
 
一澤喜久夫 画

 
遮那王(牛若)奥州下り首途(かどで)   
 絵の遮那王(しゃなおう)は糸菊綴(いときくとじ)の付いた水干(すいかん)の首上をひらいて紅裾濃威(くれないすそごおどし)の下腹巻の胸板をのぞかせ胸前に懸守を首から下げ、黄金造の太刀を佩(は)いて弓手(ゆんで=左手)でかかえ持ち、これから金売吉次(かねうりきちじ)につれられて奥州へ馬にて出立する体として馬手(めて=右手)に手袋(弓懸=ゆがけ)をはめて朱塗藤巻の熊柳鞭(むち)の貫入(ぬきいれ=腕貫)を手首に通して取柄(とつか)をにぎり、馬上沓(ばじょうぐつ=垂沓)として鹿皮夏毛の毛沓をはかせた。  




















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