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| 一澤喜久夫 画 |
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箙の梅
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宇治川の戦いで佐々木四郎高綱との先陣争いで名をあげた梶原源太景季(源頼朝の信任厚く源義経を讒言(ざんげん)した梶原平三景時の長子)は寿永三年春、源平両軍生田の森の戦いに、咲き匂う梅の枝を箙(えびら=矢を入れる具)に挿して笠印(かさじるし)として奮戦し、花は散ってもなお匂いは袖に残り人々を感じせしめて功名をあげた故事。
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| ― 源平盛衰記より ― |
(一説に父景時の事であったとも言う)
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絵の景季は源平盛衰記、宇治川戦陣、景季の装束の木蘭地の直垂(ひたたれ)、黒韋(くろかわ=深く染めた藍韋)縅(おどし)の鎧、二十四差したる小中黒(こなかぐろ)の征矢(そや)、練鐔(ねりつば)の太刀、他とした。
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